乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
蒼×信乃 でシリアスめ。
それは何気ない質問だった。
「瞳の色が違うって……どんな気分」
「ん?」
「この瞳は……気に入ってるよ。信乃もでしょ?」
「俺……は」
その瞳は特別な……琥珀の瞳。
それを蒼は何らかの代償で得ていた。
今でも、その瞳を見ると胸が痛い。
「俺は……琥珀が持っているから……好きだったんだ」
「――知ってる」
蒼は信乃の言葉にフッと笑う。
「でも……信乃は俺のことが忘れられないだろ?」
「……っ」
「――それに」
「っ!!」
蒼が不意に信乃の顔を覗きこんだ。
金目の瞳に自分が映っている。
「信乃の顔が……はっきりとわかる」
「――っ」
琥珀の瞳が蒼のものになったのは……自分と関わりあったから、だ。
全ては……自分のせい。
それなのに……。
「――っ」
「信乃……」
そっと蒼が自分へと触れる。
このずるい男を……拒めないんだ。
信乃は蒼の瞳を見れなくて……目を閉じていた。
fin
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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