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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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ED後。2人が出かけた先には…。


「アシュヴィン……」

「んー」

「いいのかなーー。まだお仕事残ってるのに」

「たまには休息も必要だろう」

「でも…………」

千尋とアシュヴィンは仕事を抜け出し、近くの山林まで来ていた。

2人は拓けた場所で、落ち着いてのんびりしていた。

アシュヴィンに至っては、横になっている。

「もーー。のんびりしすぎだよーー」

「せっかく2人でいるんだからいいだろ」

「アシュヴィン…………」

仕事を抜け出した罪悪感もあったが、一緒にいられて嬉しい気持ちの方が勝る。

「仕方ないなぁ」

「リブが何とかしてるだろ」

「でも……この状態……………」

「ん?」

アシュヴィンは横になっているが、頭は千尋の膝の上。

千尋に膝枕をされている状態だった。

「何か恥ずかしいというか……」

「そうか。俺はまったく気にならないが」

「気になるよ~~」

千尋はそうは言うものの、嫌ではない。

嫌だったら特に逃げ出している。

「こうして過ごせるのも、今が平和だからだろ」

「そう…だよね」

空を見上げると、青空が澄み渡っている。

「少し前までは考えられなかったね」

「ああ……」

こうしてのんびりと過ごすことも。

2人で一緒にいることも。





必死に戦ってきて。

敵同士だった2人。

それが今では……。





「アシュヴィン?」

急に静かになったアシュヴィンに声をかける。

すると…。

「すぅーーー」

「寝てる」

陽射しの暖かさから、アシュヴィンは気持ちよさそうに眠っている。

「もーーー」

寝てしまったアシュヴィンを、恨めしげに見つめる。

一向に起きる気配はなく、千尋はその様子を観察していた。

(やっぱり疲れてるのかな)

平和になったとしても、仕事は山積みだ。

日々忙しい中、アシュヴィンは殆ど休んではいない。

「しょうがない……か」

せっかくの機会なので、千尋はアシュヴィンの顔をじっと見つめる。

(こうして見ると、整った顔だな。綺麗というか)

男の人に綺麗などと言ったら、アシュヴィンは怒るだろう。

でも、アシュヴィンはその容姿からも、行動からも人を惹きつける。

そのため、アシュヴィンを慕う者は多い。

千尋もその中の1人だ。

「何か、得した気分」

今は、そんなアシュヴィンを独占できる。

アシュヴィンは無防備に、自分の傍で寝ている。

「少しでも癒せればいいな……」



――アシュヴィンの疲れも苦しみも、全部癒せればいい。

傍にいてそれが出来ればいい…。



そう千尋は思っていた。



千尋はずっとそのまま、アシュヴィンを見つめてのんびりと過ごす。

アシュヴィンが目を覚ますまで……。





2人の休息は静かに過ぎていく。







~fin~





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プロフィール
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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