乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
今回のララを読んで。恋人期間。
「陛下……あの、大丈夫ですか?」
「ん?」
黎翔が来たら、今日は気になることを聞くと決めていた。
「その……お仕事終わったあと……いつも牢まで来てくれて……その」
「嫌?」
「そ……そうじゃないですけど、でも大変じゃないかなって……」
今は李順の公認(一応)になったとはいえ、まだ夕鈴の存在は秘密。
一国の王に何度も足を運ばせる罪悪感があった。
「そんなの気にしなくていいよ。僕が夕鈴に会いたいんだし」
「っ!!」
(た……確かに私も会いたいけど―――)
「それに今まで離れていた分を……もっと埋めたいんだ」
「っ!!」
グッと近くに引き寄せられて、黎翔の纏う空気が狼に変わる。
これは演技ではない……彼の素なのだ。
明かされた時には驚きが勝り、そしてバイトを辞めなければならない状況から考える間もなかった。
だけど……これからは黎翔の切り替えになれなくてはいけない。
「私も……傍にいたいです」
離れてて寂しかったのは、自分も同じ。
「でも……陛下が来てくれると思うと、やっぱり嬉しいです」
「……っ!」
疲れさせて申し訳ないと思うが……本音は嬉しい。
離れていた分を埋めたいし、今はもう自分の気持ちを隠さなくてよいのだから……。
「これからはずっと一緒だから……夕鈴」
「はいっ、陛下っ」
もうすぐ後宮入りをする。
黎翔の本当の妻になる。
その時が楽しみの反面、今のこの二人の時間もとても満ち足りていた。
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プロフィール
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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