初GS3。
琉夏×バンビ。
主人公の名前は、「小波 美奈子」です。
大体二年終わり辺り?
優しい笑顔にいつでもドキドキしてる。
その笑顔を見ると、嬉しくて。
どうすればいいのかわからなくなる。
けど、少しだけ複雑にもなる。
美奈子が昼休みに屋上へと向かっていると、その途中で見知った顔が見えた。
「あ……、琉夏くん」
その姿を見ると、すぐに嬉しくなってしまう自分はやっぱり単純だ。
遠くからでも彼だと認識出来るのは、彼が目立つ人だからか
それとも彼が特別だから……か。
けれど嬉しかった気持ちも一瞬で消えた。
琉夏の周りには数人の女子が傍にいる。
(やっぱり、人気あるんだな……)
頭ではわかっていても、心の中ではもやもやとしたものが残る。
出来ればそんな光景は見たくなくて、美奈子はその場から離れたくなった。
「あ、美奈子っ!!」
美奈子が動き出す前に、琉夏が美奈子を見つけるほうが早かった。
琉夏は駆け出して、そのまま美奈子に近付いて来る。
「これからお昼?」
「う……うん」
琉夏が人懐っこい笑顔を向けて来るのとは対照的に、
美奈子の顔が強張る。
琉夏の後ろからは、先程まで琉夏が話していた女子たちがこちらを睨みつけている。
琉夏からは見えないが、美奈子にははっきりとわかった。
「美奈子?どうした?」
美奈子の様子がおかしいのが伝わったのか、琉夏が美奈子へと覗き込んでくる。
「何でもないよ」
美奈子は何事なかったように、笑顔を作る。
これはもう日常のようなもので、気にしていたらきりがない。
自分には、彼を独占する権利など何も持っていないのだから。
「そう?」
琉夏は急に美奈子の手を取って、そのまま軽く握り締めた。
「琉夏くん?」
「今日、一緒に帰ろうか」
「え……?」
「あれ、何か用事あった?」
「……………ううん。大丈夫だよ、一緒に帰ろ?」
「良かった」
「っ!!」
琉夏は満面の笑みを美奈子へと向ける。
その笑顔に、美奈子の鼓動が速まったのがわかった。
彼の行動には、いつも振り回されて予想がつかない。
嬉しくなるのも悲しくなるのも、ドキドキするのも。
きっと、もう手遅れ。
「負けた……かも」
「?何が?」
「…………何でもない」
心はもう彼に捉われているのだから……
~fin~
同人活動も行っています。