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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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ダンテ×フェリチータ

 

幹部長の執務室で、時計の針の音だけが響いている。

「…………」

「…………」

「お、お嬢さん」

「なぁに?」

「さっきからずっと見られていると……その、落ち着かないんだが……」

「そう?見てるだけなのに?」

そう、見ているだけ。

しかし、ダンテは困惑した様子だった。

フェリチータはダンテの隣で、書類を書き込んでいるダンテの姿を見ている。

邪魔にならないよう話しかけもせず、作業を見つめているだけ。

だから、ダンテが困惑している理由がフェリチータにはわからなかった。

「お嬢さん……が見ているからこそ……落ち着かないのかもな」

「私……邪魔?」

つい、ダンテを見ていたいから……傍にいたけど…。

それが邪魔になっている?

そう思うと、フェリチータの気分は落ち込んだ。

「そんなことはない。これは俺の問題なのだろう」

落ち込んだ様子を見せるフェリチータに、ダンテは慌てて否定した。

「あと少しで終わるから、もう少し待っていてくれるか?」

「うんっ」

ダンテの言葉に素直に頷く。

先ほどまでの落ち込んだ様子は、すぐに一蹴された。

フェリチータがにこにことして笑う姿は愛らしく、ダンテは苦笑いだ。

幼い恋人に、すっかり振り回されている。

(だけど……それも悪くない……か)

フェリチータの存在は、自分にとっては大事な部下であり、、

そして可愛い恋人、だ。

その2つはどれも譲る事が出来ない……大切だ。

だったら、その大切な存在のために全力を尽くすだけ。


2人の時間を作るために、ダンテは仕事に集中し始めていた。

 


~fin~

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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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