寂しさ。

ノルンノネット

発売前の深琴視点。短めですっ。

 

常に大切に育てられてきた。

自分の環境は恵まれていて……、そんな周りの期待に答えなくてはと思う。

……だけど。

自分の同世代の女の子たちが……視界に入る。

それを見て……深琴はため息が出た。

「…………」

常にいる幼なじみの朔也……それに家族。

自分の能力にも……生まれにも誇りに思っている。

だけど……時々、ふと寂しくなる。

女の子の友達がほしいなんて……簡単には口に出来ないけど……。

「……らしくないわね」

こんな感傷的になるのは……自分らくない。

迷いがなく、真っ直ぐに前に突き進む。

そして……自分の役目を果たすのみ。

そのためには……自分の弱さはいらない。

深琴は先程まで思っていた感情を消し、気持ちを切り替えることに務めた。

 

 

～fin～