乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
荘介✕信乃
今日の作業を終え、荘介は帰ろうと扉を開けた時だった。
「――これは困りましたね」
作業に夢中で気付かなかった。
いつの間にか外は大雨になっていた。
これでは屋敷に戻る頃には、ずぶ濡れになってしまうだろう。
「それも……仕方ないですね」
たとえ濡れても、すぐに着替えればいいことだ。
そう思い、急いで走ろうとした時……荘介は目の前の光景に目をみはった。
「――荘っ」
「信乃!!!」
静寂の中で、雨の音に負けないくらいで荘介は声を張り上げた。
信乃は傘をさしてカッパを着ているものの、あちこち泥だらけでビショビショに濡れていたから。
無茶な信乃の格好に、荘介は呆れて……怒りがわく。
何とかおさえこんだが、声は低くなってしまった。
「いったい、どうしたんですか」
「決まってるだろ?迎えにきた」
「迎えって……濡れてますよ」
「ん?ああ、走ってきたから」
「……」
だからビショビショで、泥だらけなのかと納得する。
「ほら……荘介」
信乃は大事にそうに持っているのは一本の傘。
それを自分へと向けて、差し出してくる。
「……荘介、お疲れ。帰ろう」
「――っ」
あまりにも無邪気に……笑うから。
おさえこんだ感情も全て吹き飛んで……。
――手を伸ばす。
「――荘介?濡れるぞ」
「大丈夫です」
「でも……風邪引く……」
「――信乃がいるから、俺は温かいです」
「そっか」
「……はい」
濡れた信乃を荘介は力強く抱きしめていた。
~fin~
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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