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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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Twitterでの小ネタ。人様にあげた創作も含め。






四白の姿で信乃と寝る荘介。
「(複雑ですね)」
「荘介……あったかい」
「そうですか?」
「こうしてるの……好きだ。荘介だからかな?」
「っ!!!」 
「ずっとこうしてたいな……」
「……」
それは果たして、荘介なのか四白なのか……。


果たして荘介の運命は……っ!!


続かない


蒼「久しぶり……信乃。荘介も……会いたかったよ」
信乃「蒼…」
荘介「なぜお前が……」
信乃「…………」
信乃「蒼、お前……荘介を狙ってるな!!!」
荘介・蒼『!!』
信乃「荘介は俺のだからな!!!絶対、渡さないっ」
荘介「信乃っ!!」喜んでる
蒼「……え?」

 









アニメ最終回後。

 

「……あれ?」

「どうしました?信乃」

「……」

「信乃?」


――蒼の姿が……ない。


崩れた建物の残骸。

ボロボロの仲間たち。


ふと……その中で蒼の姿がなかった。

 

「……」


ずっと自分の名前を呼んでくれていたのは――荘介だけじゃない。

あの温もりもあの声も……確かに。


――蒼……のもの。

 

「信乃?」

「いや……何でもない」


まだ……聞きたい事も話したいことも沢山あった。


――どうして……。

 

 


信乃たちから離れた場所で、肩の上の紺が話しかけてくる。

「――いいんですか?ダンナ」

「何が?」

「あの子供……さらって来なくて」

「今はね」

信乃の身体を起こして、名前を呼んだ時……確かに信乃は口にしたのだ。

『そう……、……そうすけ』


あの時……信乃の名前を呼んだのは……確かに自分なのに……。


信乃の心は荘介でいっぱいだ。


わかっていても……やっぱりショックだ。

でも……それが信乃なのだと……どこかで納得している。

そして……だからこそ欲する。

その信乃の心を自分の方へと向けたくなる。

それが簡単には叶わない願いだと……わかっていても。


だから……今は。

「――信乃……」


願わずにはいられない。

 

 


「――ん?」

「どうしました?」

「――や、何か急に……」

呼ばれた気がして……。

けれど、振り返っても誰もいない。

 

「信乃?」

「……気のせいだ。何でもない。行こうぜ」

「はい」

隣には変わらず、荘介がいてくれる。

それだけで……十分だ。

信乃が笑いかければ、荘介が笑う。

それが何よりも嬉しい。

 

 

 


――君の笑顔を…取り戻せてよかった。

これからも…幸福でいてほしい。

今は……それだけを願う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キッチンにいる荘介の後ろから、怪しい影。

「そーすけーー」

「わっ」

ガッシャン と大きな音と共に、その場に崩れ落ちた。

信乃が荘介の腰にめがけて、タックルしてきたらしい。

不意に起きたそれを、荘介は防ぐことが出来ず倒れこんでいた。

「何ですか……信乃、危ないでしょう」

「へへ……ごめん、ごめん」

にこにこと笑っている信乃に、荘介もほだされた。

結局は許してしまう辺りが、まだまだ甘い。


「せっかく、信乃にお菓子を作っていたのに……台無しですね」

「え……っ、あーーー」

さきほどの大きな音は、荘介が作っていたものの器が落ちた音だ。

その中身も飛び散って、散乱してしまっている。

お菓子が食べれなくなった後悔と荘介に迷惑をかけてしまったことが、信乃をしょんぼりとさせた。

「……ごめん」

「いいですよ……もう…。それよりも何かあったんですか?」

「んーん。荘介に会いたくなっただけ」

「……」

笑顔でいう辺り……信乃はたちが悪い。

それも無意識だからこそ……余計に。


「荘介……チョコまみれ」

「ああ……ケーキ作ろうかと思ってたので……」

服やら手にチョコがくっついてしまっている。

片付けないと甘い匂いが残るな……そう考えていた時だった。

「……」

「信乃?」

「荘介……甘いっ」

「っ!!!」

荘介の手や肌についているチョコを信乃が舐め始めていた。

思わぬ事に荘介は焦る。

「ちょ……何を!!」

「……だって……もったいない……」

「そういう……問題じゃ…っっ!!」

「ジッとして……荘介」

「ちょ……っ……っ」

信乃が舐めるたびに、荘介の中で湧き上がってくるものがある。

それを知らずに、信乃はチョコを堪能している。

それが余計に腹ただしい。

荘介は信乃の身体を倒すと、器に残っていたチョコを信乃へとかけた。

「ちょ……何するっ」

「お返しです」

「何言って……んっ」

先ほど信乃がしたように、荘介も信乃の肌に口を寄せる。

一口……二口と舐めとっていた。

 

確かに甘い。

それはチョコなのか……それとも信乃なのか……。


「……んっ……ぁ。やめ……荘介」

「信乃が……始めたことでしょう?」

「だってこんな……ことされたら……身体が……ぁっ」

「それは俺だって………同じことです」


身体を熱くさせたのは信乃、だ。

「――だから、責任とってくださいね」

「っぁ……!!」


荘介が触れると……信乃は何も考えられなくなっていた。

 


「なんか……チョコの匂いがすごい……」

「それは……こっちもですよ」

「甘いけど……かけるものじゃない……ちょ……くすぐったいって……」

「……洗ってるんですから……ジッとして下さい」

「ちょ……っ、どこ……触って!!!」

「洗わないと落ちませんよ、信乃」

「そ……そこは……いいから……っ」

「ダメです」

「そ……荘介」

「何です?」

「ひょっとして……怒ってる?」

「さあ……どうでしょうね。煽るからですよ……信乃」

「っ!!!」

(怒ってる……これ…絶対怒ってるーーー)


信乃は自分が起こした事態に、後悔するばかりだった。

 

 

 






 

アニメ最終回後。


「信乃……」

「――荘介っ」

名を呼ばれると勢いよく、その腕の中に飛び込んだ。

ギュッと抱きしめられると、その感触にホッとする。

「よく……頑張りましたね……信乃」

「荘介っ」

必死で涙を押し殺しながら、その腕の中で感情をぶつける。

ずっと……抱きしめて欲しかった。

笑顔を見たかったのだと――と。


ボロボロになっている荘介。

それでも……自分を呼びつづけてくれた荘介。


「……ありがと……」

ずっと呼んでくれて……。

「信じてました……から」

「うん……」

「応じてくれて……ありがとうございます……信乃」

そう言って、荘介はさらにきつく信乃を抱きしめてくれた。

 

 

 


屋敷に戻ってきて、ようやく日常が戻ってきた。

「信乃……そろそろ休みますか?」

「うん……」

そう言っても、信乃は荘介に抱きついたまま離れない。

随分、信乃を不安にさせてしまったらしい。

「俺はもう消えませんよ?」

「……うん」

だが……一向に信乃は離れようとはしない。

信乃の気持ちはよくわかっていた。

村雨に取り込まれた信乃。

信乃を失うかもしれないと思ったから……。

 

「俺がいるのを……確かめてみますか?」

「荘介……」

「俺も……信乃がここにいるのを……確かめたいです」

「うん…………俺も」


そっと唇を重ねる。


互いを求めるように……肌を重ね合わせる。

ずっとこの時を待っていたような……気がした。

 


「……っ、ぁ……」

「信乃……力を……抜いてください」

「そ……んな……でき……ない」

「大丈夫です……から」

「んっ……」

「信乃……」


荘介の呼びかけは……どこまでも安心させる。


だから……いつもそれに応えたいと思う。

どんな時でも……。


「そ……う……」

「信乃……好きです」

「っ!!!」


荘介に呼ばれるたびに、その想いは深くなっていくような気がした。

 


 

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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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