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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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蒼✕信乃  R18ネタになります。



 

 

「……は…っ」

「信乃、上に乗って」

「ん……」

信乃は素直に自分の上に乗る。

こういう時だけは……素直だ。

「……っ」

信乃を感じると、とてつもない幸福にとらわれる。

それは……信乃も同じだろうか?

そんな想いが……常に駆け巡る。

 

 

「……お腹すいたな」

「は……今日もそれ?相変わらず、色気ないね」

「うっさい、蒼」

さっきまでは熱を分けあっていたというのに……信乃は事が終わるといつもこれだ。

それほどまでに夢中になっているから……だとは思うが……。

だから……つい聞いてみたくなった。

「信乃はさ……どうして俺の相手をしてくれるの?」

「は?」

「同情?慰め?それとも……欲求不満の相手?」

「…………最低」

自分でも酷いことを言っているとは思う。

だが、信乃の気持ちがわからないから……どうしても聞いてしまった。

「俺が……お前に抱かれるの……そう思ってたのか?」

「……信乃?」

「……俺の気持ちは……考えてくれてなかったのか?」

「信乃の……気持ち?」

信乃が自分に抱かれていたのは……同情でも慰めでも……ましてや欲求不満の相手でもない。

……だったら?


……確かめるのが怖くて……聞けなかった可能性が一つある。


それは――。

「もういい、帰る」

信乃はそう言って、寝台から降りていて……蒼は何も考えずに行動に出た。

素肌の信乃を後ろから抱きしめる。

「……動けないんだけど」

「うん」

「重いんだけど」

「ごめん……信乃」

信乃の一つ一つの声が、震えて聴こえる。

泣かせたのは自分。

「お前……馬鹿だ」

「だったら……聞かせてよ。信乃の気持ち」

「……俺……は」


信乃の次の言葉が出るのを、蒼は心待ちにしていた。

 

~fin~

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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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