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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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今日はカミツレデートの日って事で。

久々に堂郁ですーーー。

やっぱ、好きだわ。図書戦。







この日は、特別な日。





いつものお店で、カミツレのお茶を飲む。

――2人で。

それは毎年欠かさず……行っていることだ。


カミツレのお茶を飲みながら、堂上がポツリと呟く。

「そういえば……あの時お前……緊張してたな」

「それはそうですよーー」

「どうしてだ?」

「う……意地悪です」

郁はあの時の事を思い出して、みるみると顔が赤くなる。

初めて特別な意味を持って、2人で出かけた日。

特に郁としては、堂上への気持ちを自覚して……意識していた。

当日もあわあわしていて、服も中々決まらなかったほどだ。

緊張して、ドキドキして、特別な日になった。

その後は、当麻の事件が起こりそれどころでは無くなってしまったが……。

何年経っても、忘れることはないと思う。

「どうしてだ?郁」

再度、堂上に問われて郁は観念した。

堂上の声は甘くて、勝てそうもなかったから……。

「篤さんと……初めて2人で出かけたからですよ。やっぱり緊張しましたし……」

「………そうだな」

郁にはわからないだろうが、あの時は堂上も緊張していた。

今まで郁を部下という名目を掲げていたのに、覆したのは自分自身。

もう郁への気持ちに嘘はつけなかった。

今ではもう隠すつもりなどない。

そんな堂上に対して、郁ははにかんで笑う。

「でも……こうしてまた2人で飲めて嬉しいです……これからもずっと……こうして2人でカミツレを飲めるんですね」

「………」

「篤さん?」

何か変なことを言っただろうか?

堂上が頭を抱えていて……深いため息をつく。

「……お前には負ける」

「え?え?何でですか?」

「…………無自覚か……。恐ろしいな」

「???」

これからもきっと郁への気持ちが……溢れていくのだろう。

堂上はそんなことを思いながら、首を傾げる郁を見つめていた。



fin

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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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