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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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尾崎隼人×久世ツグミ





それはかねてからの約束。

今日の夜、隼人と一緒に夕食を食べることを約束していたので、ツグミは以前約束していたことを思い出した。
テーブルへと準備を終えた頃、朱鷺宮に呼ばれていた隼人がやってきた。
「おーコロッケだっ」
「そんな大層なものじゃないよ?お店のよりは手が込んでないし……」
「いやいや……美味しそうだよ」
隼人の好きなものであるコロッケを、作る約束をしていたのを今日思い出したのだ。
まだ食べてもいないのに、彼はとても嬉しそうに見えてツグミは恥ずかしくなる。
特に手の込んでいない普通のコロッケだ。
前に隼人から貰ったお店のコロッケはとても美味しく、その味にはやはり劣ると思う。
ドキドキしながら彼が食べる様子をツグミはジッと見ていた。
「うん、美味い」
「ほんと?」
「ああ。これも今日から俺の好物だな」
前にツグミが作ったムニエルに対しても、同じことを言っていた。
「もう……それだとキリがないんじゃない?お店のほうが美味しいと思うし……」
「いや……ツグミが作ってくれたことが重要なんだ」
「でも、特別なことは何もしてないのよ?」
「ん?俺のためにこうして手間を惜しんでくれたものだから……だから特別」
「そ……そう」
ダメだ、彼に勝てる気がしない。
(でも……)
ちらりと隼人を見た時、彼は本当に嬉しそうに美味しそうに食べている。
彼が正直なことはよくわかっているし、その光景を見るとこちらまで嬉しくなった。

この顔が見たいから……コロッケを作ったようなもの。
そして、それを見た瞬間、こちらまで幸せな気持ちになる。

今度は何を作ろうか?

また、隼人の喜ぶ顔が見たい――そう思いながら、ツグミもまた食事を始めていた。
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プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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