乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
秋庭×真奈
「あ……雨だっ」
真奈は空の様子に気づき、急いでベランダへと向かう。
最近では雨が続いていたが、久しぶりに空は晴れた。
だが、その天気も長くは続かなかった。
せっかくの溜まった洗濯物を干すことが出来たのに、濡らす訳にはいかない。
そう思い、目的の場所へと急いだ。
急いだものの、やはり少し濡れてしまっている。
その分、重さが少し増した。
「あと少しっっ」
物干し竿にかかっている分を取り込もうとするが、急いでいるため上手く取れない。
だが不意にかかっていた洗濯物が、動いた。
「ほらっ」
「高範さんっ」
いつの間にか帰っていた秋庭が、いとも簡単に洗濯物を取り込む。
それはやはり、真奈と秋庭の身長差だ。
秋庭は男の人でもわりと、長身の部類に入るだろう。
そんな秋庭を見つめていると、秋庭は怪訝な顔をしながら声をかけた。
「真奈、何やってんだ?もう終わっただろう。中に入れ」
「えっ…!!はいっ」
真奈は現実に戻り、部屋の中へと戻った。
改めて見る秋庭の姿は、結構濡れている。
「もう、高範さんっ。雨が降りやすいから傘を持ってって言ったのに」
「基地と家まで近いんだ。わざわざ持っていかなくても平気だろ」
「でも、風邪引いちゃいますよ?」
「そこまでやわじゃない」
「…………」
秋庭はいつもそうだ。
真奈に対してはいつもどんな変化も見逃さないのに、自分のことになると無頓着。
自分のことよりも真奈が最優先。
嬉しくないわけではないが、自分の身も大切にしてほしい。
「高範さん」
「あっ?」
真奈は秋庭の腕を掴むと、無理やりその身体を引っ張った。
「真奈?」
「…………」
真奈の足取りが大股なのと口を開かない様子から、怒っているのだとわかる。
そんな真奈の様子に、秋庭は黙ってついていくしかない。
真奈が連れてきた場所は、風呂場だった。
無理やりその場所に、秋庭を押し込める。
「おいっ?」
「ちゃんと温まるまで、出てきちゃだめです」
「そんな大げさにしなくても……」
「……」
「…………わかりました」
秋庭は反論しようとしたが、真奈の睨みに何も言えなくなった。
呆然としている秋庭をよそに、真奈は扉を閉めた。
あっという間に足音が遠くなっていく。
「ほんと……強くなったな」
真奈の言葉に、簡単に負けてしまう自分がいる。
以前だったら、言葉も行動も我慢している部分もあった真奈だが、今では違う。
ちゃんと自分の感情を伝えてくる。
それはとても嬉しいことなのだが……。
「とりあえず……、風呂に入るか」
真奈の言葉通りにしない場合の事を考え、秋庭はそれを実行に移すことにした。
~fin~
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文月まこと
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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