乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
秋庭×真奈
真奈は看護師の手伝いをしながら一日を過ごし、
秋庭もまた隊の育成や塩の撤去など忙しい日々を送っていた。
伊丹に来てから大分経ち、生活も落ち着いてきた。
だから、油断をしていたのかもしれない。
秋庭の手が真奈の額に触れ、そこから少し熱さを感じ取った。
見ると、真奈の顔色も悪い。
「少し熱があるな……」
「そんなこと……」
真奈はそう口にするが、身体は少しだるく感じる。
「今日は少し休んどけ。忙しく働いてたから、身体にきたんだろ」
「すみませんっ」
「ご飯は持ってくるから、医務室に行ったら休んでろ」
「はい……」
秋庭に心配をかけた申し訳なさから、真奈は思わず落ち込んでしまう。
だが、その頭を秋庭が優しく撫でた。
「お前はよくやってるよ」
「秋庭さん……」
「本当はついててやりたいんだが、悪いな」
「大丈夫ですっっ」
少し寂しい気もするが、秋庭の労わりの気持ちで充分だった。
「あ…。秋庭さんそろそろ時間ですよ?」
「……そうだな」
そう言うと、秋庭は真奈の目元にそっと口付ける。
「……っ」
「……真奈」
秋庭の顔が近づいてくる気配を感じた。
「秋庭さん、移りますよ」
「別にそれでもいいかもな」
「そしたら、秋庭さんの看病してあげます」
「頼もしいよ」
秋庭は笑って、そのまま真奈に口付けた。
触れるだけで、すぐにそれは離れた。
「行って来る」
「はい、いってらっしゃい」
真奈は秋庭の背中を見送ると、布団へ身体を突っ伏した。
「もー、秋葉さんの馬鹿」
熱だけではない身体の熱さを感じながら、真奈は少し休むことにした。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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