乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
夫婦。
窓から差し込む陽の光を感じて、郁はゆっくりと目を開けた。
「ん……」
「郁、起きたのか?」
自分に優しく声をかけてくれるのは、一人しかいない。
「篤……さん?」
「ああ、おはよう」
「おはよう」
堂上が郁に優しく微笑み、それだけで幸せになれる。
目を覚まして、朝から好きな人の笑った顔を見れて、自分は本当に幸せ者だと思う。
「もう、ご飯出来てるから、用意して」
「うん……」
郁は眠そうに身体を起こし、その仕草に堂上は笑ってしまう。
「郁ーー?」
「だいじょう……ぶ」
船を漕いでいる状態の郁に、堂上は何かを思いついた様子で郁に近づく。
「郁」
「!?」
堂上が郁の耳元で囁くので、その声に郁は目がぱっちりと開いた。
「起きた?」
「篤さん、ずるい……」
耳元で名前を呼ぶのは、反則だった。
郁は元々耳が弱い上に、堂上の声だと威力が大きい。
そのおかげで郁はしっかりと覚醒した。
「だったら、すぐに起きればよかったんだよ」
「……次からは気をつけます」
改めて、堂上には敵わない事を郁は思い知った。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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