乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
夫婦。
食事を終え、郁は淹れたコーヒーを堂上へと持っていく。
「篤さん、コーヒーです」
「ん。悪いな」
堂上は自然と口に運び、コーヒーを飲み始めた。
「今日は普通だな」
「なっ、何ですか!!普通って!」
「いや、お前が以前、淹れたのはすごい甘かったからな」
以前郁の淹れたコーヒーは、砂糖を多めにしてしまい、相当甘くなってしまったのだ。
実際、今の自分の飲み物はカフェオレで、相当甘い。
「あ・・・あれは、色々と考え事をしてたからで」
あの頃は丁度、堂上が例の「王子様」と知って混乱していたからだ。
「でも、結局全部飲んでくれたし・・・」
「勿体無かったしな。それに・・・」
堂上は首を傾げている郁を見つめている。
「?」
「それに、お前が淹れたのを捨てる訳ないだろう」
堂上があの時、そんな風に考えていたなんて・・・。
その事が郁の心が嬉しくなる。
「・・・あ・・篤さん」
「ん?」
「ありがとう・・・」
堂上は郁の頭をそっと撫でて、軽く口づけた。
唇を離すと、堂上は感じた事を口にしていた。
「やっぱり・・・甘いな、それ」
「っ!!!何言って!!」
「思った事を口にしたまでだ。何ならもう一度試してみるか?」
「~~~~!!」
郁は紅くなりながらも、再び堂上に口づけられていた。
やはりそのキスは、いつもよりも甘い気がした。
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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