乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
前回(甘い問いかけ)の続きです。
ただいちゃついている夫婦でした。
ただいちゃついている夫婦でした。
「……陛下そろそろ離して下さいっっ」
「まだ君からの答えは聞いていないが……」
「そ……れは」
黎翔の腕の中で、夕鈴はこの状況の恥ずかしさはあるものの何とか必死に耐えている。
しかも今は、狼へと切り替わっている。
余計に苦しい状況だった。
(こ……このままじゃ一向に逃げられない)
この腕から解放されるには、ただ一つ。
いつから自分が黎翔を好きだったかを答えればいい。
でも……それはある意味、自爆行為にも等しかった。
きっと黎翔は夕鈴への答えが聞きたい反面、この状況を楽しんでいるに違いなかった。
それではいつまで経っても、解決しない。
「……だったら、陛下」
「何だ?」
「陛下こそ……いつから私を好きだったんですか?」
「…そうきたか」
どうだ……と言わんばかりの夕鈴の反撃。
だが、黎翔は焦る様子は全く見られない。
「さあ……いつからと言われれば難しいな」
「そうでしょうっ。だったら……この話題はもう……」
「だが……初めて会った時から……気に入っていたから……きっとその時にはもう好きだったんだろうな」
「っ」
突然の黎翔からの告白。
反撃のつもりが一転、それは自分へと向かってきた。
「今ではもう……手放すなんて考えられない」
「え……ふぇ…」
更に真っ赤になって固まっていく夕鈴へと力強く抱きしめ、黎翔はその額へと軽く口づける。
「……っ」
「私は答えたから……今度は君の番だな。我が妃よ」
「っ!!!」
追いうちをかけられ……夕鈴は完全に逃げ場を無くした。
どうやらまだ当分夕鈴を解放する気はなく……黎翔の腕の中に閉じこめられたままだった。
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文月まこと
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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