乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
七夕ネタ。隼ツグ。
暑くなってきた季節。
雨が降る合間に準備してきたもの――。
「よし飾りつけ終わり」
図書館に飾る七夕の飾りを頼まれ、皆からもらった飾りをつけ終えた。
「終わったか?」
「隼人」
巡回を終えた隼人が帰ってきて、笹を見つめる。
記憶にあったのは何も飾りがない笹で、今は鮮やかな飾りがついていた。
「やっぱ、こうやって見ると華やかだな。あとはこれを持っていけばいいのか?」
「うん。あとは図書館に移動させて、利用者さんに短冊をつけてもらって終わり」
「楽しそうだな」
「そうね。こんな風に行事に参加するのは初めてかも」
こうして一つの行事に関われて、ツグミは何だか新鮮で楽しかった。
そして、あと一つやることを思い出す。
「はい」
「短冊?」
「そう。隼人もちゃんと書いてね。皆にも書いてもらうのお願いするから」
「……」
何やら隼人は短冊を見つめて、考え込んでいる。
「どうしたの?」
「いや……何を書こうかってな。あんまり思いつかなくて」
「そうなの?」
隼人は即断して書くかと思っていたから意外だった。
どうして?と聞くと……。
「俺は願うよりも自分で叶えるから」
「隼人らしい」
「ツグミは?」
「うーん。家族皆が健康でありますように かな」
「らしいな」
二人は自然と笑い合っていて、そんな中でツグミはふと気になる。
「隼人は全く願い事ないの?」
「一つだけあるけど、これは願うんじゃなくて実現する」
「実現?」
さすが隼人だ と思っていると、隼人はお前にも関係あることだよ と言った。
「私?」
「ん。お前とこれからもずっと一緒にいること」
「え……?」
さらりと告げられて、ツグミは一瞬で顔が赤くなる。
「お前は?違うの?」
「……っ」
何でこんな風にまっすぐに聞けるんだろう。
その瞳はこちらを見つめていて……それが嘘偽りのない言葉だとわかる。
本当に……ずるい。
「そんなの……私だって……」
一緒にいたい――。
そう彼に届くかの声で言えば、隼人は嬉しそうに笑っていた。
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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