乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
隼人のピアノネタ。
「え?隼人ってピアノ弾けるんだ」
「そ。独学だけどね。妹の影響なんだ。妹が練習してるのを見ててさ」
妹の見よう見まねだけど……と話す隼人に、どれだけ器用なのかと思う。
「久世も習ってたんだろ?」
「ええ。やっぱり一通りは習わされたかな」
昔から色々な習い事はしてきたけど、大人になった今、活かせるものは少ない気がする。
立派な淑女としてなるために――と行ってきたけど、今の生活は真逆だ。
「でも、隼人が弾くのいつか聴いてみたい」
「えー?俺は難しいのあんまり出来ないぜ。むしろ久世のほうが上手そうだけど……」
「今は全然。けど隼人の指は大きいからピアノとか弾きやすそう……。私だとどうしても届かなくて失敗しちゃってた」
無意識にツグミは隼人の手を取って、その大きさを比べた。
やっぱり隼人のほうが指が長い。
この指だときっと弾く時に苦戦しないだろうなと考えた。
「あー。久世のは小さいからな。でも良いこともあるよ」
「え?」
「ほら、俺のより久世のほうが細い。俺のだと隣の鍵盤と当たるから……逆にダメなんだ」
「あ……」
隼人がその指を絡ませる。
確かに細さが違うけれど、それどころではない。
「あの……隼人、手……」
離してと訴えるけど、より握りしめてきた。
「ん?先に触って来たのはそっちだろ?」
「そうだけど……そんなつもりはなくて……」
「男に簡単に触ると……捕まるよ」
こんな風に――と、隼人はツグミを自らの腕の中へと引き寄せる。
「……っ!」
その密着度に驚いた時、唇が軽く触れていた。
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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