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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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キスの日(遅刻)隼ツグ






恥ずかしさより勝るものはない。

「……っ」
息苦しくなって、少しだけ体をのけ反らせる。
「まだ――駄目」
「ん……っ」
まだ、解放はしないとでも言うように……深く口づけられていた。
隼人が満足する頃には、ツグミは身体の力が抜けていた。
今はもう隼人の胸にもたれて、涙目になりながら軽く睨みつける。
「もう……」
「まだ慣れない?」
「慣れ……とかそんなの……わからない」
「そうなのか?結構してると思うんだけど。俺はこうして触れるのすごい好きなんだけど」
「っ……」
さらりととんでもないことを言う隼人に、ツグミの顔は熱を帯びていく。
その顔を隼人は指で触れてくるので、ツグミはくすぐったかった。
「ツグミは?どう思ってる?」
「……」
何てことを聞くのだろうと思う。
けれど、答えないとこの問答は終わらない気がした。
「だって……とにかく恥ずかしくて……わけがわからなくなるから……」
「恥ずかしいだけ?」
わかってるくせに……どうしても言わせたいらしい。
本当に意地悪だと思いながらも、ツグミは答えるしかない。
「……恥ずかしい……のと幸せな気持ちで……いっぱい……」
「……」
「もう……これで……んっ」
この話は終わりと言いたかったのに……その言葉は塞がれた。
「は、や……とっ」
「どう?幸せになった?」
「……っ」
耳元で囁かれて、ツグミは小さく頷くことで返事をしていた。
「でも……やっぱり恥ずかしい……」
「そっか。だったら、もっと沢山しよう。これからさ」
「……」
隼人がにこやかに言う言葉を聞いて、ツグミの顔は更に真っ赤になった。
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プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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