お題140字SS3。
野崎✕千代
【ひとりじめ】
「ふふっっ」
「ご機嫌だな、佐倉」
「へへ……だって……秘密っ」
「?」
今日はみこりんも堀先輩も来ないから、野崎くんとの時間をひとりじめ出来る。
皆で作業する時間も好きだけど、2人の時間も好き。それだけで満足だなんて……野崎くんは知らない。
【みつめるその先に】
「ん?」
作業の途中で、私はふと視線を感じて顔を上げる。
「……」
「え……あの」
何故か野崎くんが私を見ていて、その手は止まっていた。
「どうしたの?野崎くん」
「いや……ちょっと見ていたくなって……」
「っ!!」
いつから見られていたのかと思ったら、私は何も言えなくなった。
若松✕瀬尾
【 とまどいはかくせないもの 】
「何だよ、また倒れたのかよ」
「だ……誰のせいだと……っ」
瀬尾先輩の投げたボールにぶつかってこうなったのに……この人は……。
「しょうがねぇな。ほら」
「え?」
先輩が渡したのはスポーツドリンク。
「これでも飲んで元気出せ」
「あ、ありがとうございます」
瀬尾先輩がこんなことをするなんて、信じられない。
でも……その優しさは何故か心に残った。
【重ねた手のひら】
「若、何か食べに行こうぜ」
「ちょ……瀬尾先輩っっ」
了承も聞かずに瀬尾先輩が俺の手を取って、歩き出す。
全く勝手だなとは思うが……。
「あ……」
「どうした?」
「いえ……何でもないです」
重なった手は思っていたよりも小さい。
その事に改めて気づいた。
御子柴✕千代
【みこちよはこっそりと、髪に思慕のキスをします】
「あれ、佐倉寝てるな」
作業の休憩中、佐倉が机に突っ伏して寝ている。
その姿は気持ち良さそうだ。
「少し休ませておくか」
そう言って、野崎はお茶を淹れると席を外した。
ちらりと佐倉を見ると、本当に気持ち良さそうに寝てる。
「…………」
辺りを確認して、そっと佐倉の傍に近づく。
「……」
眠っている佐倉の髪にそっと自らの唇を寄せていた。
「御子柴?」
「な……何だよっっ」
「顔真っ赤だが?」
「ななな……何もしてないっっ」
「?」
堀✕鹿島
【堀鹿は愛おし気に、背中に確認のキスをします】
「……」
鹿島が珍しく真剣に台本を見ている。
その表情があまりにも真剣だったから……。
その背中に触れるか触れないくらいの口づけを落とす。
「……何かしました?」
「ちょっとな」
【 うしろ姿 】
(あ……)
廊下を歩いていて見えるのは、堀先輩だ。
その後ろ姿で、すぐにわかる。
他の人は目印になる特徴がないとわからないのに……何故だろう?
私はその後ろ姿を追いかけた。
「堀先輩」
名前を呼んで、その後ろ姿が振り向く瞬間が好きだった。
同人活動も行っています。