乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
尊ルートのクリスマス後のお話です。
隣にある温もり。
以前にも感じたその温もりはもう手放せない。
ふと、目を覚ました時に温もりを感じて、その温もりの持ち主の頭を触れる。
隣に眠る市香はまだ深く眠っていて、顔が緩んでいるように見えた。
(安心しきった顔で寝てやがる)
前も思ったが、どうしてこうも隙だらけなのだろう。
以前と違うのは……はっきりとした身体のやりとりがあったからだろう。
布団から素肌が見えるので、かけ直してやる。
(起きないな、ほんと)
昨日……というか朝まで求め合ったから、その疲れもあるのだろう。
起きてその表情を見たいと思うし、このままでずっと眺めていたいと思う。
「ん……」
寒いのかこちらへとすり寄ってくる姿はまさに猫。
その温もりを感じて、ここにいるのだと改めて感じる。
(もう手放せない)
想いを伝えあって、身体を求め合って……市香の存在が何よりも愛しい。
こんなこと……彼女にしか思わないのに……このバカはとてつもなくバカ。
「早く起きろバカ」
その頬を軽く触れれば、少しだけ反応した気がする。
(起きたか?)
「……さ……さ、づか……さ……」
「ん?」
「――――――すき」
「!」
へらっと笑っている市香はまだ夢の中。
起きるどころか、更にこちらへとすり寄ってくる。
「あー、もうほんとバカ猫」
まだ寝てて良かった……こんな照れた顔……見られたくない。
尊はその顔を誤魔化すように、腕の中の市香を力強く抱きしめていた。
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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