乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
荘介✕信乃
信乃がちょうど街中を歩いていた時……。
「あ……」
ポツリと信乃の鼻先に冷たいものが当たる。
反射的に上を見て、雲行きが怪しい。
そう思った時には遅かった。
弱くもない雨が降り出していて、信乃は途方に暮れた。
信乃は建物の軒下に入り、雨宿りをしていた。
「さすがにこのまま帰るのも……な」
走って帰ることも考えたが、荘介はいい顔をしないだろう。
いや……きっとお説教が始まる。
それが簡単に予想できて、信乃は走って帰るのは諦めた。
「少し小降りになるまで待つしかねぇな」
それが一番の策。
「………」
だが……一向に止む気配がない。
さて、どうしようかと信乃が考え始めた時だった。
「―――信乃」
「荘介、迎えに来てくれたのか?」
「雨の匂いがしたので……」
荘介は傘を差して、信乃を迎えに来てくれたらしい。
抜け目ないと思いつつ、ふと信乃はあることを思いついた。
「荘、俺が持つ」
「は?」
「傘っ。俺が持つ」
「……信乃、無理がありますよ」
自分と信乃の身長差は大きくある。
そもそもその傘が上手く差せるのかが疑問だ。
「平気だって、届く」
「はいはい」
意気込んで自分の意見を変えない信乃に、荘介は観念した。
持っていた傘を信乃に渡す。
信乃はそれだけで大分満足そうにしていた。
「ほら、帰ろうぜ」
「っ……」
信乃が傘を差して、荘介へと向ける。
「…………」
「…………」
「…………」
「…………っ」
だが、思いっきり伸ばしても、荘介へと届かない。
むしろ先端が当たりそうで、危険極まりなかった。
「………信乃」
「…………」
信乃はしょんぼりとしていて、それすらも微笑ましく思える。
「だったら、こうしましょうか?」
「っっ!!」
ふわりと信乃の身体を持ち上げていて、その小柄な身体を背負う。
「そ、荘介?」
「これなら……問題ないと思いますが?」
信乃が傘を差しても、濡れることはない。
信乃は荘介の首元へとギュッとしがみついていてた。
「へへっ、温かい」
「信乃も……です」
小柄な身体は体温が高い。
いや……その相手が信乃だからかもしれない。
そう感じてしまうのは……。
互いに感じる温もりの心地よさを感じながら、雨の中を歩いていた。
~fin~
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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