忍者ブログ
乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
2025/04月
≪03月  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  05月≫
[309] [379] [378] [308] [377] [376] [375] [374] [373] [372] [371
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

荘介✕信乃





信乃がちょうど街中を歩いていた時……。

「あ……」

ポツリと信乃の鼻先に冷たいものが当たる。

反射的に上を見て、雲行きが怪しい。

そう思った時には遅かった。



弱くもない雨が降り出していて、信乃は途方に暮れた。

信乃は建物の軒下に入り、雨宿りをしていた。

「さすがにこのまま帰るのも……な」

走って帰ることも考えたが、荘介はいい顔をしないだろう。

いや……きっとお説教が始まる。

それが簡単に予想できて、信乃は走って帰るのは諦めた。



「少し小降りになるまで待つしかねぇな」

それが一番の策。

「………」

だが……一向に止む気配がない。

さて、どうしようかと信乃が考え始めた時だった。

「―――信乃」

「荘介、迎えに来てくれたのか?」

「雨の匂いがしたので……」

荘介は傘を差して、信乃を迎えに来てくれたらしい。

抜け目ないと思いつつ、ふと信乃はあることを思いついた。

「荘、俺が持つ」

「は?」

「傘っ。俺が持つ」

「……信乃、無理がありますよ」

自分と信乃の身長差は大きくある。

そもそもその傘が上手く差せるのかが疑問だ。

「平気だって、届く」

「はいはい」

意気込んで自分の意見を変えない信乃に、荘介は観念した。

持っていた傘を信乃に渡す。

信乃はそれだけで大分満足そうにしていた。

「ほら、帰ろうぜ」

「っ……」

信乃が傘を差して、荘介へと向ける。

「…………」

「…………」

「…………」

「…………っ」

だが、思いっきり伸ばしても、荘介へと届かない。

むしろ先端が当たりそうで、危険極まりなかった。

「………信乃」

「…………」

信乃はしょんぼりとしていて、それすらも微笑ましく思える。

「だったら、こうしましょうか?」

「っっ!!」

ふわりと信乃の身体を持ち上げていて、その小柄な身体を背負う。

「そ、荘介?」

「これなら……問題ないと思いますが?」

信乃が傘を差しても、濡れることはない。

信乃は荘介の首元へとギュッとしがみついていてた。

「へへっ、温かい」

「信乃も……です」

小柄な身体は体温が高い。

いや……その相手が信乃だからかもしれない。

そう感じてしまうのは……。

互いに感じる温もりの心地よさを感じながら、雨の中を歩いていた。




~fin~
PR
この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)

Powered by Ninja Blog    template by Temp* factory    phot by Abundant Shine    icon by cherish

忍者ブログ [PR]

プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
pixiv
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
カウンター
ブログ内検索