乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
堀ちよなのか堀鹿に繋がるのかは自分でもわかりません。堀ちよを目指してたんですけど……ね。お好きに解釈してください。
今日は野崎の家で佐倉と共に作業をする。
演劇部の時とは違い、別の意味で集中力が必要になる。
「堀先輩っ。ここのベタなんですけど……」
「ああ。そのままで問題ない」
「はいっ」
佐倉はこちらが言った指示通りに、作業を進めていく。
手際はとてもよく、飲み込みが早い。
こちらとしても安心して任せられる。
「出来ましたっ」
「おおっ、上手くなったな」
「本当ですか?」
満足気にしている佐倉を見て、こちらまでその成長ぶりが嬉しくなった。
とても頼もしい。
日も暮れてくると、佐倉は先に帰宅していた。
集中して取り組んだためか、思っていたよりも進行が早い。
完璧な原稿を見ながら、思わず考えてしまう。
「………」
「どうしたんですか?堀先輩」
自分のそんな様子を見た野崎が、問いかけてきた。
「いや……佐倉なんだけど」
「佐倉がどうかしました?」
「普通の後輩って……あんなだよな」
「……はぁ」
「素直に行動し、己の実力を向上していく。進行もスムーズだし……」
「そうですね」
「鹿島とは大違いだ」
「先輩……」
思い出すのは、演劇部の後輩である鹿島だ。
鹿島はサボりの常習犯で、練習中もすぐに脱線してしまう。
それが頭痛の種だった。
実力はあるのに……勿体無いと思う。
それに反して、佐倉は真面目で仕事も早い。
安心して任せられる。
「どうして……こうも違うんだか…」
「堀先輩……苦労してますね」
「ああ……」
2人の後輩は対照的だ。
それでも、自分にとってはかかせない2人。
「堀先輩は……どちらが気になるんですか?」
「…………さあな」
野崎がそんな風に言うなんて珍しいと思いつつ、その質問をあえて、はぐらかす。
答えなどない。
それは自分でもわからないのだから……。
「よし、残り進めるか」
わからない答えを探すのは止めて、再び作業に集中させた。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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