忍者ブログ
乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
2024/05月
≪04月  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31  06月≫
[486] [485] [484] [480] [483] [482] [481] [478] [477] [476] [475
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


堀ちよなのか堀鹿に繋がるのかは自分でもわかりません。堀ちよを目指してたんですけど……ね。お好きに解釈してください。









今日は野崎の家で佐倉と共に作業をする。

演劇部の時とは違い、別の意味で集中力が必要になる。

「堀先輩っ。ここのベタなんですけど……」

「ああ。そのままで問題ない」

「はいっ」

佐倉はこちらが言った指示通りに、作業を進めていく。

手際はとてもよく、飲み込みが早い。

こちらとしても安心して任せられる。

「出来ましたっ」

「おおっ、上手くなったな」

「本当ですか?」

満足気にしている佐倉を見て、こちらまでその成長ぶりが嬉しくなった。

とても頼もしい。




日も暮れてくると、佐倉は先に帰宅していた。

集中して取り組んだためか、思っていたよりも進行が早い。

完璧な原稿を見ながら、思わず考えてしまう。

「………」

「どうしたんですか?堀先輩」

自分のそんな様子を見た野崎が、問いかけてきた。

「いや……佐倉なんだけど」

「佐倉がどうかしました?」

「普通の後輩って……あんなだよな」

「……はぁ」

「素直に行動し、己の実力を向上していく。進行もスムーズだし……」

「そうですね」

「鹿島とは大違いだ」

「先輩……」

思い出すのは、演劇部の後輩である鹿島だ。

鹿島はサボりの常習犯で、練習中もすぐに脱線してしまう。

それが頭痛の種だった。

実力はあるのに……勿体無いと思う。

それに反して、佐倉は真面目で仕事も早い。

安心して任せられる。

「どうして……こうも違うんだか…」

「堀先輩……苦労してますね」

「ああ……」


2人の後輩は対照的だ。

それでも、自分にとってはかかせない2人。





「堀先輩は……どちらが気になるんですか?」

「…………さあな」

野崎がそんな風に言うなんて珍しいと思いつつ、その質問をあえて、はぐらかす。


答えなどない。


それは自分でもわからないのだから……。


「よし、残り進めるか」



わからない答えを探すのは止めて、再び作業に集中させた。





~fin~




PR
この記事にコメントする
name
title
color
mail
URL
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (チェックを入れると管理人だけに表示できます)

Powered by Ninja Blog    template by Temp* factory    phot by Abundant Shine    icon by cherish

忍者ブログ [PR]

プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
pixiv
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
ブログ内検索