乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
のざちよ夫婦のある一コマ。ふんわりとですが、性的表現ありますので、一応R18にしておきます。
その日の梅太郎くんの提案に、私はすぐに真っ赤になった。
梅太郎くんの提案、それは……
『今日は一緒に風呂に入らないか?』
だった。
「だ……ダメっ」
「どうしてもか?」
「だって……恥ずかしいし……」
梅太郎くんが望むなら何だってしてあげたいけど……やっぱり恥ずかしい。
「別に問題ないだろう。夫婦なんだし……」
「それでも……恥ずかしいから」
「今までも散々見てるのにか……?昨日も……」
「ひゃぁぁっ」
何を言うの梅太郎くんっ。
確かに昨日の夜はその……が、頑張ったけど。
その結構……見られてるけど……でも、それとこれとは……っ。
断固拒否してるけど、ま……負けそうっ。
「梅太郎くんは恥ずかしくないの?」
「俺は特には気にならないが…」
「そ……そっか」
やっぱり、男と女じゃ違うのかな?
「どうしてもダメか?」
「どうして……そんなに入りたいの?」
「ん?千代を可愛がりたくて」
「かっ!!」
可愛がりたいって……その、あのっ……、え!?
とても口には出せないことが浮かんで、私の顔はこれ以上にないくらい赤い。
「最近千代が疲れてるようだから、マッサージしたり髪を洗ったりとか……世話を焼きたいと思ったんだが……」
「そ……うなの?」
あれ?純粋に心配からなのかな?
ど、どうなんだろう?
「千代が嫌なら……仕方ない」
ああっ、梅太郎くん落ち込んじゃった。
このしょんぼりした顔に……私は弱い。
「う……梅太郎くん……あの」
「何だ?」
「その……イタズラしないなら……いいよ」
「イタズラ?」
「その……あのっ」
モジモジと言いにくそうにしてたら、梅太郎くんもわかったらしい。
「イタズラ……はしない」
「ほんと?」
「ああ……」
私の言葉に梅太郎くんは頷いてくれる。
とりあえず…………よかったのかな?
「梅太郎くん……その……窮屈じゃない?」
「そうか?」
梅太郎くんは後ろから、私の身体を引き寄せていて密着状態。
私は梅太郎くんの足と足の間に、自分の小さな身体を収めて梅太郎くんの胸によりかかる。
だから、背中からは梅太郎くんの体温は感じるし……後ろからは抱きしめられているし……落ち着かない。
でも正面で向き合うよりはいいか……身体をじっくりと見られないし……。
「こうしてると……安心するんだ」
「安心?」
「千代の体温を感じると心地良いし……それに裸で触れ合うとすごく近くに感じる」
「うん……そうだね」
ここまできたら私もいつもよりも大胆かも……。
梅太郎くんの腕によりかかる。
そんな私の頬に、梅太郎くんの手が触れた。
「千代……」
「え……ん」
後ろを振り返れば、梅太郎くんが唇を重ねてくる。
徐々に深くなってきて、私はいつの間にか梅太郎くんと向かい合わせになっている。
これは……やばい。
けど、梅太郎くんの手が私に触れて……。
「梅太郎くんっ……」
「何だ?」
「その……イタズラしないって……」
「イタズラはしない」
「だったら……離して……ぁっ」
「夫婦が愛し合うことは……イタズラじゃないだろう?」
「っ!!」
だ、騙された!?
確かにそうだけど……でもでもっ。
「嫌か?」
「もう……ずるいよ」
そんな風に聞いたって、逃がす気なんてないくせに……。
私ももう……逃げようなんて思わないし……。
お風呂から上がったら、どんな言葉で梅太郎くんを責めようか。
でも……そんな気力あるかな……と私は思いながら、梅太郎くんに身を委ねた。
fin
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
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