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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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お付き合い始めの のざちよのクリスマス。






『メリークリスマス』

その言葉を……野崎くんと伝え合う。


「野崎くん……」

「何だ?」

「ケーキ大きくない?2人なのに」

「ああ……つい張り切ってしまった」

目の前にあるのは、2人分としては大きいクリスマスケーキ。

しかも野崎くんの手作りだ。

その他にもテーブルには野崎くんの手料理が並んでいる。

私はそれを見て、少しくじけそうになったけど……。

今日は付き合って初めてのクリスマスだし、些細な事は気にしちゃだめだ。

野崎くんの部屋に招かれて、私はふわふわとした気持ち。

「おいしいっっ」

「そうか、どんどん食べてくれ」

「うんっ」

わー……嬉しいよっ。

野崎くんとこんな風に過ごせるなんて思っても見なかった。

野崎くんの料理を食べて、プレゼントも交換する。

こんな幸せな時が過ごせるなんて……思っても見なかった。

「佐倉……頼みがあるんだ」

「何?」

「その……今日は」

「うん」

「泊まらないか……ここに」

「え……?」

お……お泊り?野崎くんの家に……。

ええええええええ………!?

私が戸惑っているのがわかったのか、野崎くんは申し訳なさそうな顔をしている。

「すまなかった」

「え……?」

「ちょっと……急ぎすぎたな。忘れてくれ」

「…………」

野崎くんは笑って、私の頭を撫でてくれる。

彼が私を大事にしてくれるのがわかって……私は……。

「……野崎くんいいよ。泊まっても」

「……佐倉、無理……しなくても」

「無理してない……よ」

私は自分の気持ちを伝えるために、彼の胸へとしがみついた。

もう……離れたくないから……。

私は一歩踏み出す。

野崎くんは私を抱き返してくれた。

「……千代」

「ん……」


名前を囁かれて、私はぎゅっと目を閉じていた
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プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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