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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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のざちよ夫婦です。







いつもよりも早い時間に目が覚めた朝の話。

「あ」

「……」

梅太郎くんはまだ寝てる。

隣で寝ている梅太郎くんはまだ夢の中の住人。

いつもは私よりも早く起きる梅太郎くんの寝顔は新鮮だ。

か……可愛いっ。

出来るなら写真に撮りたいっっ。

保存しておきたいよぉぉ。

でも、私の身体は梅太郎くんにガッチリと掴まれていて動けない。

だから、写真は諦めてジッと彼を見つめる。

やっぱりかっこいいな……梅太郎くん。

惚れた欲目だとはわかっていても、眠っている梅太郎くんを見ているだけで胸がときめいてしまう。

「……」

起きない梅太郎くんに私のいたずら心がわく。

「……」

ちゅっと梅太郎くんの頬にキスをして、私はすぐに離れる。

「……」

良かったっ。起きてない。

私はいたずらをした達成感と恥ずかしさでいっぱいだ。

早く起きて欲しい反面、このまま見ていたいと思う。

だから、その気持ちが自然と口に出た。

「……大好き」

「――俺も」

「え……ひゃぁぁ」

返事があったと思ったら、急に私の身体は引き寄せられて……梅太郎くんの身体の上に乗っていた。

重い……重いからと思うのに、彼は離してくれない。

いや……それよりも……。

「起きてた……の?」

「ああ」

「い、いつから?」

「――千代が起きる少し前から」

「!!!」

ええええええええ……っ!!

それじゃあ、私の一連の行動を見てたってこと?

「すぐに千代も起きたから、何するのかと思って薄目で見てた」

「う、梅太郎くんひどいっ」

もうもうもう恥ずかしいよぉ。

「そしたら頬にキスとかしてくるから……可愛すぎて…な」

「ううううう……」

恥ずかしくて穴に埋まりたいよぉ。

顔を隠したい私の頭を、梅太郎くんの手が優しく撫でてくれる。

「梅太郎くん?……んんっ」

いきなり頭を引き寄せられたと思ったら、私は深く唇を重ねられた。

――――んん、長いっ。

「は……梅太郎、くん」

「あんなこと言われたらもう……我慢出来なくなった」

「梅……んんっ」

止まないキスに、私はもう涙目だ。

「いたずらには……お仕置きだな」

「ふぇ……っ」

そんな囁きが聞こえて、私は更なる彼からのキスを受けた。

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プロフィール
HN:
文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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