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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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のざちよ夫婦  千代ちゃん編








ふわふわとした中で、私は甘い夢を見ていた気がする。


「ん……」

目が覚めればそこは寝室で…‥私はベッドの中。

「あ……あれ?」

いつベッドの中に入ったっけ?

梅太郎くんと……お酒を飲んだところまでは覚えてるんだけど……。

う……うーん、思い出せない……。

少し頭も痛いし……。

お酒を飲んで酔いつぶれちゃった……とか?

そしたらきっと……ここに運んだのは梅太郎くんで……。

ううっ、迷惑かけちゃったよ。

でも……何だろう?

頭は痛いけど、心はどこか満ち足りているような気がした。



「千代、起きたのか?」

「う……梅太郎くん」

梅太郎くんが寝室に入ってきて、持っていた水を渡してくれた。

あ、おいしい。

喉が乾いていたので、身体に浸透していく。

梅太郎くんがベッドに腰掛けたので、私は気になることを聞いた。

「私……どうしたんだっけ?」

「覚えてないか?」

「う……うん。お酒を飲んだところまでは覚えてるんだけど……」

「……」

「寝ちゃったんだよね?」

「ああ」

やっぱりっっ!!

「ご……ごめんね」

「色々と予想外だったけど、大丈夫だ」

「よ、予想外?」

ってなんですか?

「それに……俺は大事なことを伝えないとな」

「っ!!」

私……何かやらかしちゃったっ。

そう思って焦っていると、梅太郎くんは私の持っていたコップを近くの台へ置いた。

「……え……んっ」

梅太郎くんが急に私を押し倒してきて、唇を重ねてきた。

どうして……いきなり?

彼の激しい求めに驚きつつ、私は受け止めていた。

「どうした……の?」

「俺は……千代を愛してる」

「……っ」

彼が私の目を見て、真っ直ぐに伝えてくれる。

いきなりどうして?

そんな疑問もあったけど、やっぱり嬉しくて……。

「伝わるか?」

「うん……伝わってる」

彼が私の頬に触れて、その温もりが伝わってくる。

「もう……ゆ……夢みたいだよ」

「………………夢じゃないぞ」

「?」

梅太郎くんは何故か笑っている。

あれ?こんなやりとり……前にも、した……ような。

いつだっけ?

それとも夢の中だったのかなぁ?



「梅太郎くん」

「ん?」

「私も……その梅太郎くん……好きだよ」

「ああ」

梅太郎くんが……再度私に口づけてくれる。

彼の体温が伝わってきて、私は自然と目を閉じていた。



「今度は……寝かさないから」



そんな呟きが聞こえたけど、私はその意味を尋ねている余裕は無かった。




fin

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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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