乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
のざちよ夫婦。お酒編。
これだけは二人とも20歳こえたことにしてください(笑)
これだけは二人とも20歳こえたことにしてください(笑)
――こんな筈じゃなかった。
「……」
「もーぉ、梅太郎くん聞いてるっっ」
「き……聞いてる聞いてるっ」
弱いんだろうなとは思っていたが、ここまでとは思わなかった。
千代が誕生日を迎えてから、初めてお酒を口にした。
俺は酒には強くて、顔には出ない方だが千代は違う。
千代は一杯も飲めなくて、すぐに顔が真っ赤になってしまった。
そこまでは予想通り。
「もー梅太郎くんはねぇ。漫画のことばかりなのっ」
「す……すまん」
「料理もじょおずだし……家事も……私よりもぜぇんぜん上手くて……私のすることなくなっちゃうんだよっ」
「そ、それもすまん」
こんな感じで先程から千代にずっと言われている状態だった。
不満……不満なのか?
普段は俺に対する不満を言わない千代が、俺に対しての不満を口にしている。
むくれている千代の顔も可愛いが……内容が内容だけに耳が痛い。
「う……うめた……ろくん」
「ん?眠くなったか?」
言うだけ言って疲れたのか千代は夢の中に入りそうだ。
「ううん……ぎゅって……して?」
「っ!!」
普段は滅多に甘えない千代が、今日はその可愛さを増して俺に甘えてくる。
「ああ、おいで」
「へへっ、ぎゅー」
俺が手を伸ばすと、千代は腕の中に収まってくる。
その柔らかな身体と甘えてくる千代に、俺の理性は揺らぐ。
いかん……今の千代は酔ってるんだ。
だが、擦り寄ってくる千代は俺の理性を脆くする。
「梅太郎くん……好き」
「俺も好きだ」
「……ほんと?」
「ああ……。本当だ」
千代は俺にしがみついている手の力を強めた。
「千代?」
「嬉しい……」
「え……?」
「梅太郎くんに好きって言われて……夢みたいだよぉ」
千代は涙を目にためて、笑っている。
「………夢じゃないぞ」
「うん……わかってる。でも……」
「でも?」
「梅太郎くんにずっと片想いしてたから……今、こうしてるのが……たまに信じられないんだもん。本当に……私でいいのかなぁって…‥」
「…………千代」
「ね………だから、すっごい幸せ」
「………………」
これは千代の本心。
普段は絶対言わない、千代の不安だ。
千代はいつも笑顔だから……その不安を俺には隠してた。
俺は――。
「千代」
「え……んんっ」
俺は千代を上に向かせて、その唇を重ねた。
今日の千代は……いつもより艶っぽくて……夢中になる。
「……はぁっ」
「これからは……不安にさせない」
「………」
「だから……俺に愛されてくれ」
「……梅太郎、くん」
俺は千代を抱き上げて、寝室へと連れて行く。
そこで俺の想いを伝えたかった。
「…………千代」
「……すー」
それなのに……千代は夢の中だ。
でも……その寝顔はとても幸せそうに見える。
「……愛してる、千代」
君が目を覚ましたら、もう一度伝えよう。
それまで……幸せな夢を見ていてくれ。
fin
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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