乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
「バカップルな二人のお題」より
夜も更けてきた頃。
昼間ほど騒がしくなく、外からは虫の声が聞こえる。
だが、千尋にはそんな余裕がない。
「んっ……ふぅ」
寝室から聞こえるのは、千尋の声。
それも少し艶っぽい。
「……はぁ。も……アシュヴィン」
「どうした?」
「ちょっと苦しい……」
「そうか?俺はもう少し口づけていたいんだが?」
「っ!!」
アシュヴィンは千尋の唇をなぞって、笑っている。
その余裕が悔しくて、千尋はアシュヴィンの身体を押しやる。
「私は……そんなに長くは無理」
「そうか?お前の反応が面白くてな」
「面白いって」
アシュヴィンの言葉に千尋は少しムッとした。
アシュヴィンの口づけに、こっちは必死だったのに。
「そう怒るな。お前の反応があまりにも可愛らしくて、もっと見たくなる」
「そ、そんなこと言われても……」
アシュヴィンはさらりと、千尋が照れるような事を言う。
その度に、千尋はどう反応していいかわからなくなってしまう。
「千尋」
「え……んっ」
千尋の一瞬の隙をついて、再び口づける。
「ちょ……アシュヴィン」
「俺は片時もお前と離れたくないんでな。例え少しの隙間でも埋めたい」
「そんな……ん」
(く……悔しいっ!!)
アシュヴィンの言葉に反応するものの、反論できずに塞がれる。
千尋は徐々に抵抗する力を失われ、その身を預けていた。
~fin~
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文月まこと
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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