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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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仲謀×花 「好きの理由」続き




一体、どうしてこんなことになったのかな…?

気がつけば、何故か私は仲謀に追い掛け回されている。

だけど、それもすぐに決着がついて、

体力の差と体格の差が出ていた。

私は壁に背を向けて、仲謀の腕から逃れられない状況だった。

そして、仲謀は明らかに不機嫌顔だった。

「一体どういうことだ?」

「な、何でもないのっっ」

「何でもない奴がいきなり逃げるか!!」

確かに、私の行動は挙動不審だと思う。

でも、口にするのはやっぱり難しい。

「何か理由があんだろ。話せ」

「…………」

そして、理由を話さずに乗り切るのはもっと難しいと思う。

それに仲謀に嘘をつきたくなかった。

「……大喬さんと……小喬さんに」

「ああ。大小の2人が?」

「聞かれたの」

「何を?」

「仲謀の……」

「俺の?」

「どこが好きか……って」

「…………はぁ?」

仲謀は不機嫌をよそに、驚いた声を上げていた。

た、確かに、こんなこと言ったら驚くよね……。

ようやく言葉に出来たけど、私は恥ずかしさがいっそう増していた。

「それで……」

「え?」

「お前は何て答えたんだ?」

「っっ!!」

気がつけば、仲謀の顔が間近にあっった。

「気になるの?」

「当たり前だろ!!」

「…………」

私は苦し紛れに、ある事を口にした。

「仲謀……も教えてくれたら……言うよ」

「はぁ!?」

さすがに仲謀もこれは嫌がるから、逃げられるかも!!

「仲謀?」

「ち……っ。わかったよ。言えばいいんだろ」

「え……」

てっきり、嫌だって言うかと思ったのに……。

「ただし……」

「ひゃ……」

仲謀は私の身体を簡単に抱き上げていた。

な……なんで?

「ここじゃダメだ」

「ど……どうして?」

「こんな事、他の奴らに見られてたまるか」

仲謀の顔が紅くなっているのがわかった。

きっと、照れている顔を見られたくないんだと思う。

私は仲謀の胸に顔を寄せる。

仲謀の胸の鼓動が速いのがわかって、私も安心する。

怒るから言えないけど、仲謀の照れた顔も好きなんだよね。



私は仲謀の部屋に入り、扉は静かに閉められていた。



~fin~



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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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