乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
仲謀×花
今日は大喬さんと小喬さんにお茶に誘われて、のんびりとした時間を過ごす。
そして、それは唐突に言われた。
「ねぇねぇ。花ちゃんは、仲謀のどこが好きなの?」
「こほっ……え?」
小喬さんの唐突の言葉に、私は飲んでいたお茶でむせそうになった。
「だーかーら、花ちゃん、仲謀のどこがいいのかと思って」
「うんうん、気になるーー」
「どこって……」
2人はきらきらとした表情でこちらを見ている。
その表情がまぶしくて、いたたまれない。
「だって気になるもん。仲謀ってすぐ怒るし」
「ねー、確かに顔はいいかもしれないけど、乱暴だよねーー」
「偉そうだしーー」
仲謀と付き合いが長い2人は、容赦なかった。
「どこって言われても……」
改めて思い返してみると、どこなんだろ?
確かに仲謀はかっこいいと思うけど、すぐ怒るし。
口も悪いし、常に偉そうだし。
初めて出会った頃のことを思うと、確かに良い印象とは言えない。
だけど……。
過去に飛ばされた時とか、体調が悪い時とか、
私に気を配ってくれた。
この世界にとどまるか、元の世界に帰るかで決めかねた時、
私の気持ちを尊重してくれた。
仲謀の一つ一つの行動が、優しいと思う。
「ねー、どこなのー?」
「教えてーー、花ちゃんーー」
2人にせがまれて、私は根負けしてしまった。
「や、優しい……ところかな」
「…………………」
「…………………」
あ、あれ?2人とも黙っちゃった。
私、そんな変な事言ったかな?
「えーー、信じられないーー」
「そんなところあるのーー?」
「でも、2人の時はきっと違うんだよーー」
「そっかーー、ラブラブなんだねーー」
「ら……ラブラブ?」
大喬さんと小喬さんは、面白そうに私を見ていて、
その様子に、私はとても恥ずかしかった……。
「――何の話をしてるんだ?」
後ろからよく見知った……それどころか今はあまり来て欲しくない人が来てしまった。
「あ、仲謀」
「!!」
「やたら賑やかだが、何の話をしてたんだ?」
「えーー、どうしようかなー?」
「教えてあげようかなー?」
「だ……だめ!!」
「花?」
2人を思わず止めてしまう私に、仲謀が首を傾げている。
「な、内緒だから!!」
私はその場から立ち上がって、そのまま走り出した。
「お……おい!!」
仲謀が私に向かって、追いかけてくる。
「やっぱり、ラブラブだねーー」
「ねーー」
そんな私たちのやり取りを、大喬さんと小喬さんは笑っていた。
~fin~
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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