乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
仲謀×花
私は元の世界には戻らずに、仲謀と生きていく事を決めた。
気持ちが固まるまで、散々迷ったけど、
今ではこの決断が間違いだとは思わない。
――あれから。
玄徳さんと尚香さんの婚儀が無事に果たされ、
仲謀軍と玄徳軍の同盟も良好だった。
それは「戦のない世界」を仲謀が叶えるために、頑張ってくれているから。
私は玄徳軍の皆と別れを告げ、
仲謀とともに京城に帰ってきた。
この場所がもう私にとっての居場所だ。
仲謀は連日仕事で忙しいし、私は子敬さんに文字を教わったり、仕事を手伝っている。
そんな日々を送っていたから、仲謀と顔を合わせる機会が減っていた。
「おい」
「あれ、仲謀どうしたの?」
今日は、朝から会議だからしばらく終わらないと思っていたのに……。
久しぶりに見る仲謀の姿は、やっぱりどこか不機嫌そうだった。
その表情ですら、私には嬉しい。
「お前を探してたんだよ」
「?」
私が首を傾げていると、不意に身体が傾いた。
気がつくと、仲謀の腕の中に私はいた。
「え、ええ?急にどうしたの?」
「別に、どうしてもお前の顔が見たかったんだよ」
「仲謀……」
「こっちみんな」
「むぐっ……」
私が顔を上げようとすると、仲謀が私の頭を抑えた。
私は仲謀の胸に顔を埋める形になって、顔を上げられない。
――もしかして、照れてる?
私の予想は間違いなくて、きっと仲謀はその顔を見られたくないんだ。
久しぶりに仲謀の温もりに、私も安心して身を任せる。
「私も……仲謀に会いたかった……」
「っ!!そういう事を不意打ちに言うな」
「だって……」
「もう黙れ」
仲謀は私の身体を自由にすると、すぐに唇を重ね合わせてくる。
私は自然と目を閉じていた。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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