乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
荘介✕信乃
「は?」
「だから……荘介と犬の荘介、どっちがいいんだ?」
「何だ?その質問……」
古那屋に来てそうそう、信乃は現八に問われた。
「純粋な興味だ。俺はただ信乃の好みが知りたいという……」
「…………」
現八の言葉は意味不明だ。
人の姿である荘介も四白の姿の荘介も……どちらも荘介の一部で……全部だ。
だから、そんな質問は無意味。
「荘介は荘介。どっちがいいとかそんなのはない」
「………ふむ」
信乃の言葉を聞いて、何やら現八は考えている。
その言動が信乃にはよくわからない。
「そうか……。だったら、俺にも可能性はあるな。俺も半分は鬼だし……」
「は?」
ズイッと、現八が信乃へと近づく。
―――が、すぐにその身体は吹っ飛んだ。
「何やってんだ、兄貴!!!」
「あ、小文吾」
吹っ飛んだはずの現八は何事も無かったように、身体を起こす。
「邪魔するなよ」
「それ以上、信乃に近づくな!!」
「…………」
目の前で繰り広げられるやり取りに、信乃は呆れていた。
そんな信乃に、小文吾が振り向く。
「信乃、迎えが来てる。こっちはほっといてさっさと行け」
「うん」
小文吾の言う通りだ。
これ以上、よくわからない話に付き合う必要はない。
「ちょ……待て、信乃~」
「この……変態兄貴が!!!」
現八の悲痛な叫びと、小文吾の怒鳴り声を背に信乃はその場を後にした。
「――ああ。来ましたね、信乃」
「荘介」
古那屋へと迎えに来たのは、もちろん荘介だ。
自分よりも幾分高い荘介へと信乃は視線を向ける。
「小文吾さんたちは……?」
「ん、いつも通り言い合いしてる」
「そうですか……」
仕方ないですね、と荘介が呟く。
そんな荘介を見て、信乃は先程の言葉を思い出す。
『荘介と犬の荘介、どっちがいいんだ?』
―――そんなの、決まってる。
「……」
「信乃?どうかしました?」
「べーつにっ」
ギュッと荘介の腰へと信乃は抱きつく。
荘介は信乃の行動がわからないながらも、その身体を受け止めた。
「――どっちも、だ」
「何がですか?信乃」
「内緒」
「………」
「睨むなよ」
内緒にされた荘介は不満なのか、信乃を軽く睨んでいる。
でも、簡単に言うつもりはない。
「ほら、帰るぞ」
「はいはい」
信乃が荘介の手を引いて歩き出す。
荘介もその手のままに、歩き出していた。
~fin~
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文月まこと
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
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