乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
荘介×信乃。 八犬伝アニメ2期おめでとうございます。
3人が教会に暮らし始めた頃の話です。
それはまだ5年前の……教会にいた頃。
「それでは……今日は失礼しますね」
「荘介、どこ行くんだ?」
「え?」
部屋から出て行こうとする荘介を、信乃は当然のように引き止めた。
「どこって自分の部屋に戻るんですよ」
「ダメだ」
「はい?」
信乃はベッドに寝そべりながら、自分の隣のスペースを叩く。
「荘介はここ」
「…………は?」
「ここで寝るんだよ」
固まっている荘介に、信乃が追い打ちをかけていく。
荘介は何とか我に返り、絞りだすように口にした。
「……信乃、子供じゃないんだから1人で寝れるでしょう」
「…………べつにいいじゃん」
「…………」
出会った頃から、今まで一緒に寝たことなどない。
信乃は病に侵されていたし、隔離されていた。
それなのに……どうして今、信乃は口にするのだろう。
「…………」
「…………信乃?」
「……部屋に……戻るな」
「…………信乃」
信乃は俯いていて、その表情が見えない。
か細い声で言う信乃に、荘介は信乃のすぐに近くへと寄った。
そうして、小さな身体を起こして自分の腕の中へとおさめる。
「…………大丈夫ですよ」
「ん…………」
信乃は荘介の背中へとしがみついてくる。
信乃は不安なのだ。
村雨と共にあるこれからの運命に。
いくら自分で選び取った道だからといって、押し寄せてくる不安を完全には封じ込めない。
「信乃が望むなら……いつでも傍にいます」
「ん、荘……」
信乃の不安を拭い去るのは自分の役目だ。
自分の奥底にある感情は蓋をして、信乃の望みを優先する。
荘介は信乃の願いに頷き、いつまでも抱きしめていた。
~fin~
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文月まこと
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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