乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
リクエストを頂いた蒼と佳穂の話ですーーー。りくありがとうございましたっっ。
「――ほらよ」
「何?」
佳穂が目の前にいる蒼に何かを渡された。
それは……先程まで自分が持っていた絵本。
蒼とぶつかった時に、本のページがバラバラになってしまったけど。
だが、手元に戻ってきたのはしっかりと整えられていた。
「これ……?」
「バラバラだったけどな。大体の順番に戻したから……、後は信乃に確認してもらえ」
「どうして……わかるの?」
元々の本はところどころ抜けがあって、信乃が読み聞かす時に毎回違う話をいれてくれる。
この本は、続きがわかりにくいはずなのに……。
「信乃だったら、大体こうすると思ってな……」
「…………」
蒼が……信乃の話をする時だけ……その言葉に温かみが生まれる。
温かくて、優しくて……聴いている佳穂にもそれが伝わるほど。
そして……温かい手のひらが佳穂の頭に触れる。
「……蒼」
「何だよ」
「…………ありがと」
「……どういたしまして」
見えないけど……蒼が笑ったのは佳穂にもわかった。
「じゃあな、佳穂。今度は転ぶなよ」
そう言って……風が吹く。
いつの間にか消えて……色んな人の声しか聴こえない。
気がつけば……佳穂の周りには誰もいない。
「…………」
佳穂に温もりだけを残して……。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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