乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
6月の八犬伝プチで無配した学パロの荘信編です。
「ふぁーーっ」
信乃は授業が終わると、いつも屋上でゴロゴロとしている。
目的はもちろん……昼寝ではなく……。
信乃の視線の先にはいつも……荘介がいる。
現在、荘介はまだ教室で、授業の真っ最中。
この屋上は、荘介の姿を隠れて見える秘密の場所だ。
もちろん、荘介には内緒だ。
学年が違う信乃の方が……授業が終わるのが早い。
一人で先に帰ってもいいのだが、信乃はこうしていつも荘介を待つ。
荘介はいつも真面目に授業を受けていて、その姿を見るだけで顔が緩む。
何をするのでもなく、ただジッと見つめるだけ。
それが信乃の何よりの幸せの時間だった。
チャイムが鳴ると、どうやら向こうも授業が終わったらしい。
慌ただしく、生徒が動いているのが目に入る。
そんな中……、信乃は不機嫌になった。
「……何だあれ」
荘介の周りに数人の女の子がいて、荘介はいつもの笑顔で相手をしていた。
「…………」
見慣れた光景だけど、胸が痛くて…こんな光景……は見たくない。
信乃はその光景を背に向けて横になっていた。
それから……5分後。
「――信乃。お待たせしました」
「そ、荘介」
自分を覗きこむ荘介に、信乃は驚いた。
あれからそんなに時間が経っていないのに、もうここに来たのか?
教室からこの屋上まで、すぐに来た事になる。
信乃はここにいる事を荘介に告げてないのに……。
「どうして……ここにいるってわかるんだ?」
「どうしてって……それは」
チュッと一瞬だけ、唇が重なる。
「……っ」
唐突に行われたそれに、信乃は固まって何も言えなかった。
「秘密ですよ」
「え……何だよーー、それっっ」
不満顔な信乃に、荘介は笑っているだけだ……でも。
ギュッと、信乃は荘介の腕にしがみつく。
「信乃?」
「……もっと」
「…………はい」
信乃の気持ちは先程とは違って、嬉しい気持ちでいっぱいだ。
こうして、一番に自分のところに来てくれたから……。
信乃は知らない。
信乃から見える屋上は……荘介の教室からでもしっかりと見えていることも……。
教室から見える信乃はとても微笑ましく……荘介としてはとても愛らしく見えた。
それは……荘介だけの秘密だ。
荘介は目の前の信乃の望みを叶えるために、行動を移した。
~fin~
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文月まこと
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自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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