乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
荘介✕信乃
荘介の視線が痛い。
笑顔でなく、その表情はすでに怒っている。
つまりは、本気ということ。
「………」
「気づいた?」
「気がつかないわけないでしょう」
荘介は信乃の額に手をあてた。
「声は枯れ始めてるし、くしゃみはしてるし……微熱もあるようだし……」
「いや……ちょっと油断したかなって…」
「ちょっと?」
「う……ごめんなさい」
本気で怒っている荘介を目の当たりにして、信乃は謝るしかない。
そもそも、体調がおかしいと感じたのは朝だ。
だが、あえて気づかぬふりをして……外に遊びに行ってしまった。
汗をかいたのがいけなかったのか、急に寒さを感じて……。
身体の異変を感じた頃には、荘介に運ばれてベッドに寝かされていた。
そして、今はその荘介からお叱りを受けている。
元々、信乃の体調に過敏な荘介が怒らないわけがない。
「悪かったよ……」
「いくら健康な身体になったとしても、風邪を引く時は引くんです」
全ては過信だからこそ、起きたことだ。
信乃は反省するしか無い。
怒ってはいても、荘介は信乃の看病をしてくれるつもりのようだ。
「何か…欲しい物とかあります?ああ……食事はお粥ですけど」
「う……」
さらりと釘を刺される。
今日は逆らわないほうが……身のためかもしれない。
「荘介……、手貸して」
「手?」
「うん……握ってて……」
荘介が差し出した手を、信乃はギュッと握る。
その大きい手に、信乃はホッとした。
「俺が眠るまででいいから……」
「いいですよ」
荘介の方からも力をこめる。
人の温もりに少しでも触れていると……安心できる。
「いつも素直だといいんですけどね」
「……う」
「今日はもう……休んでください」
「うん……」
誰よりも安心できる人物が側にいる。
それだけで、信乃は安らぎを得て……幸せに浸っていた。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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