乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
レイン×アンジェ
その日は、特別な日。
特別な人が生まれた、大切な日。
「よし、出来た!!」
アンジェリークは、ようやく作業が終わってホッとした。
朝からキッチンで奮闘し、出来上がったのはアップルパイ。
これはアンジェリークが大切に思っている人物の、好きな物。
「レインはまだ……、寝てるのかしら?」
時間はお昼に近かったが、レインの姿はない。
夜まで研究に没頭するあまり、寝るのは朝になる日もある。
しかし、今日は特別な日だ。
レインに早く会いたいような、恥ずかしいような気持ちになる。
「アンジェ……?何やってるんだ?」
「れ………レイン!?」
不意に後ろから声がかけられ、アンジェリークは驚いた。
思わず飛び上がりそうになりながらも、アンジェリークは振り返った。
「おはよう、レイン。また、寝るの遅くなったの?」
「ああ。ちょっとな。研究が終わらなくて……」
レインの表情はとても眠そうにしている。
その表情に思わず、アンジェリークは笑ってしまう。
「もー、大丈夫?レイン」
「大丈夫だ。全然問題ないぜ……と腹減ったな」
「あ……あのね」
アンジェリークは、レインに話を切り出そうとした。
だが……。
「お、アップルパイか。一つもらっていいか?」
言うが早いか、レインはアップルパイを一口食べ始める。
「あ……」
「上手いよ、アンジェ」
「レインーーーっ」
「何だよ、駄目だったのか?」
アンジェリークの反応に、レインは少し困惑してしまう。
「ち……違うの。これ……レインの誕生日プレゼントだったの」
「え……誕生日?……今日だったか?」
レインは自分の事に関心がなく、誕生日の事すら忘れていた。
「そうよ。忘れてたの?」
「ああ……」
「だから、お祝いしたかったの……。レインの特別な日だから」
「そうか……」
「誕生日おめでとう、レイン」
「アンジェ……」
レインはアンジェリークを引き寄せると、自分の腕の中に閉じ込めた。
「れ、レイン!?」
「サンキュ、アンジェ。お前に言われるのが一番嬉しいよ」
「うん……」
アンジェリークはレインの笑顔に、胸がいっぱいになった。
「ね、一緒に食べよう。レイン」
「ああ」
アンジェリークはレインの手を引き、テーブルへと案内する。
穏やかな時間が始まろうとしていた。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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