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乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
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望美がふと思った事は。


「ふっ……ん……あ……ふう」

「望美……」

将臣のキスから解放され、望美は力が抜ける。

その力が抜けた望美の身体を将臣は支える。

「ちょっと、やりすぎたか?」

「将臣君が全然解放してくれないんだもん」

「そうか?その割にはしっかり応えてたじゃねーか」

「将臣君っ」

からかう将臣に望美は顔を紅くして怒る。

「だって、将臣君……」

「ん?」

「キスが上手い気がする」

「は?」

望美の言葉に、将臣は目を丸くする。

「お前なぁ……」

「だってーーー。将臣君と3年以上も離れてたし、その間に何かあっても不思議じゃないし」

「俺を何だと……」

望美に今までそう思われていたのは、心外だった。

将臣としてはずっと、望美だけを想っていたのに。

「まあ……、俺がキスが上手いなら……それはな」

「うん」

「お前を悦ばせるために上手くなったと思うんだが?」

「なっっ!!!!」

さらっと言い放つ将臣に、望美は更に顔を紅くする。



初々しい望美の可愛らしい表情を見たくて、つい翻弄したくなる。

それに……。

「お前にキスするのが好きだしな」

「~~~~~」

ストレートすぎるその言葉に、望美はもう何も言葉が出ない。

「お前は?」

「え?」

「俺とキスするの、嫌か?」

将臣の問いは卑怯だ。

その問いは、すでに答えが決まっている。

「…………好きだよ」

嫌だったら、とっくにこの腕の中から逃げている。

「なら、問題ないな」

「わかってるくせに……もう」

「まあな」

そう言うと将臣は再度、望美に口付けた。

望美もそれを受け入れる。



解放されるのは、当分先になりそうである。



~fin~
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プロフィール
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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