乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
望美と別れた将臣と知盛は・・。裏熊野編。
「あれが有川の女・・か」
「ぶっ」
急に知盛は変な事を言い出した。
その言葉に思わず噴出してしまう将臣。
「お前・・いきなり何言ってんだ」
「違うのか・・?」
「違う!あいつは幼馴染」
知盛はその言葉にフッと笑う。
「あの女は面白い。興味がそそられる」
「知盛・・。手を出すなよ」
「何故だ。ただの『幼馴染』なんだろう」
知盛の言葉に内心面白くない将臣だったが、それを悟られると知盛に何を言われるかわからない。
そのため必死に冷静さを装う。
「普通の女とは違い、まっすぐと俺を見ている」
「・・・」
「それに剣の腕も立ちそうだしな」
「それは・・・確かにな」
正直将臣自身も驚いていた。
再会して半年・・。
以前会った時もだが、望美は完璧に剣術を身に着けていた。
師であるリズヴァーンの影響は確かだが、元の望美の素質もあるのだろう・・。
それに・・・。
「舞いも中々見事だったしな」
「そうだな」
―――舞を習っていたなんて、知らなかった・・・。
―――まさかあんな綺麗に舞えるなんて・・・。
――あんな望美は・・・・俺は知らない。
それがまるで将臣と望美の距離のような気がした。
望美にとっては半年。
将臣にとっては3年半だ。
将臣はどんどん自分が知らない望美が増えていく事に、焦りがあった。
―――結局・・・、どうする事も出来ないけどな。
「まあ、あの女とは今後も会えそうだしな。楽しみはこれからだな」
「知盛!!!だから・・・」
「俺に盗られたくなくなかったら、しっかり捕まえとくがいい」
そう余裕を見せる知盛は立ち上がり、部屋を出て行く・・。
「簡単に言うなよ」
次ぎ会うのがいつかもわからない・・・。
本当に会えるのかもわからない・・・。
「やばいな・・」
望美と再会してから・・・、余計にその想いを募らせている気がする・・・。
好きだと言う想いを・・・・。
「望美・・・」
気がつけば・・、返事のない名をその場で口にしていた・・。
~fin~
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文月まこと
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女性
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乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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