乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
ED後。千尋が取ったある行動とは。
「あ……」
アシュヴィンの後ろを歩いていると、何かに気づいたように千尋が声を上げた。
――ギュッ。
そしてアシュヴィンの髪を掴んでいた。
「……っ!!?」
いきなり髪を引っ張られ、アシュヴィンは痛みで顔を歪めた。
「ごめんなさい。アシュヴィンの髪にゴミがついてたから取ろうと思って……」
「それでいきなり髪を掴むのか?酷くないか」
「だ……だって取ろうとしたら、アシュヴィンの足が速くて追いつかなくて……」
「で?」
「それで一生懸命早足して取ろうと髪を掴んだら……思わず力が……」
「加減を間違えたのか……」
理由を聞くと大したことのない理由だった。
自分に非があると思っている千尋は、明らかに落ち込んでいる。
「確かにな。いきなり引っ張られたら、驚く」
「…………」
「でも、自分の非を認めた奴をそこまで責めたりはしない。それに……」
「それに?」
「お前は好意でやってくれたんだからな」
「ごめんなさい……」
「もういい。それよりまだ髪にゴミはついてるか?」
「え……。あ、大丈夫よ。取ったから」
「そうか、ありがとう」
アシュヴィンは千尋を安心させるために微笑み、千尋もそれにつられて微笑んでいた。
「さて行くか」
そう言うと、アシュヴィンは千尋に対して手を差し伸べる。
「……?」
「俺の歩き方が早いのだろう?ならばこうすれば問題ない」
「うんっ!!」
千尋はアシュヴィンの手を取り、再び歩き出す。
今度はゆっくりと2人並んで……。
~fin~
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文月まこと
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女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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