乙女ゲーム・八犬伝などの二次創作のごった煮ブログです。
ある日アシュヴィンは、千尋に賭けを持ちかける・・。
コレは三択の選択肢があります。
スクロールすると、それぞれ見られます。
コレは三択の選択肢があります。
スクロールすると、それぞれ見られます。
「賭け?」
「ああ。せっかくだから賭けでもしないか?」
穏やかな休日のある日、千尋はアシュヴィンにそう言われた。
「いきなりどうしたの?」
「いや、久々に休めるんだ。何か面白いことがあったほうがいいだろう?」
「だから賭け?」
「そうだ」
そう言うアシュヴィンは、楽しそうに千尋を見つめている。
「何を賭けるの?」
「俺が今何を考えてるのか当てられたら、お前の勝ちだ。今宵一晩お前の物になってやるよ」
「どういうこと?」
「お前の言うことを何でも聞く」
「だったら、アシュヴィンが勝ったらどうするの?」
千尋は疑問に思い、そのままアシュヴィンに問う。
「俺が勝ったらどーするんだって?・・さぁ・・・。どーすると思う?」
「そんなのずるいわ」
千尋はむぅと口を尖らせている。
「そうか?それなりに代償があったほうが面白いと思わないか?」
無謀な挑戦とは思ったが、勝った時の状況に惹かれた。
「わかった。やる」
「そうこなくちゃな」
千尋のやる気に、アシュヴィンは尚も面白そうに笑っている。
「それで?俺の考えてることがわかるか?」
「んーーー」
千尋はアシュヴィンをちらりとも見るが、その表情は明らかに余裕だ。
それはきっと、千尋が当てる事が出来ないと思っているからだろう。
(何か、悔しい)
どうせ勝負するなら、勝ったほうがいいに決まってる。
千尋は思い巡らせ、ようやく一つの答えに絞った。
「どうだ?千尋。わかったか」
「うん、これでいく」
A・それはもちろん「国」のこと
B・「私」のこと
C・は・・・恥ずかしくて言えない様なこと
続き。それぞれの選択後(A・B・Cの順で)
Aの場合。
「やっぱり常世のこと・・・とか?」
「ほう・・・」
アシュヴィンは興味深そうに、千尋の言葉を耳を傾ける。
「だって、アシュヴィンは皇だし!!常に国のこと考えてるよね?」
「・・・・」
力説する千尋にアシュヴィンは・・・。
「お前の言うことも確かにな」
「でしょ!!」
「だが・・・」
アシュヴィンは千尋の頬をそっと撫でていた。
「せっかく夫婦2人の時間だというのに、それでは少し寂しいんじゃないか?」
「え・・・だめ・・・だった?」
「いや・・・その答えは存外悪くない」
「!!それじゃ・・・」
「ああ。『正解』だ」
「やったーーーーっ」
正解というよりもおまけに近かったが、千尋の言葉にアシュヴィンは負けた。
実際、国という言葉が千尋から出たのが嬉しかったからだ。
「それで?お前は俺に何をしてほしいんだ?」
「え・・・と」
本当に勝つとは思っていなかったので、千尋としては何も考えていなかった。
ただ、あえて望むなら・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・抱きしめてほしいな・・・」
「・・・は?そんなことでいいのか?」
「そんなことじゃないよ!!私にとっては重要なの!!」
力説する千尋に圧倒されながらも、アシュヴィンには嬉しい提案だった。
「そんなことなら喜んで」
アシュヴィンは千尋を引き寄せると、その力の限りで抱きしめた。
「これでいいのか?」
「ん・・・。もっと・・」
「了解」
アシュヴィンは腕の力を強めた。
自分の温もりが少しでも伝わるように。
「たまにはこんな日もいいかもな」
「そう・・・だね」
2人は他愛もない話をしながら、寄り添いあっていた。
1日が終わりを告げるまで。
~fin~
Bの場合。
「『私』のこと・・・・とか」
口に出したら馬鹿にされそうなことを、敢て口に出してみる。
「ほう・・・具体的には?」
「え・・・と」
千尋が言葉にするのを躊躇っていると、アシュヴィンが千尋に近づいてきた。
「言わないとお前の負けになるが?」
「~~~~~~~」
言う恥ずかしさと負ける悔しさ。
ぎりぎり悩んだ末、千尋が出した結論は・・・。
「く・・・・・・・・・・・・」
「く?」
「口づけが・・・したい・・・・・・とか?」
「・・・」
アシュヴィンはじっと千尋を見つめて、それから・・・。
ーーちゅっ。
「!!」
一瞬の隙をついて、千尋の唇を奪っていた。
「ちょ・・・。アシュヴィンッ!!」
「俺が考えてることをそのまましただけだ」
「だからって・・・ふっ」
千尋が反論する隙を与えず、再びその唇を奪う。
その口づけは千尋の力も奪っていく。
力が抜けた千尋は、アシュヴィンの肩にもたれる。
「も・・・何でこんな」
「したいからに決まってるだろう」
「・・・」
こうもはっきりと断言されると、千尋は何も言えない。
「あ・・・。でも、賭けには勝ったんだよね」
「ま、そういうことになるな・・・で?」
「で?」
「お前が勝ったんだから、今宵、俺はお前の物になる約束だろう?」
「・・・そうだね」
「何がお望みだ?」
言葉の端々には、アシュヴィンの余裕があってとても悔しい。
勝った筈なのに、負けた気がするのは何故だろうか?
それでも・・・。
千尋は躊躇いながらも、敢てそれを口にする。
「・・・千尋?」
「さっきの続き・・・をしてほしいかな」
「ほう・・・?」
「ダメ?」
「駄目な訳ないだろう・・・」
アシュヴィンはやはり面白そうに笑いながら、顔を寄せてきた。
そして千尋はゆっくりと目を閉じる。
すぐに訪れる、その時を待ちながら・・・。
~fin~
Cの場合。
「え・・・と・・・・・・」
千尋はちらりとアシュヴィンを見る。
見られたアシュヴィンは、楽しそうに千尋を見ている。
(い・・・言えないっ!!)
千尋は考えている答えで、頭がいっぱいになっている。
「どうした千尋?言わないと、お前の負けになるぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う・・」
千尋自身、それはわかっている。
だが、どうしても口に出すのは恥ずかしくて無理だった。
「あと、10秒だな」
「え・・・っ。ちょ・・・」
「10・・・9・・・」
慌てる千尋をよそに、アシュヴィンはカウントを始めた。
(どうしよう、どうしよう・・・・・)
「5・・・4・・・3」
(うーーーっ。でも無理無理っ)
「2・・・1・・・0」
「!!!!」
「終了だな。お前の負けだ」
「あ・・・」
アシュヴィンの言葉に、千尋は呆然となる。
答えも言えず、賭けにも負けてしまった。
「アシュヴィン・・・。あ・・・あの」
「お前が勝ったら、今宵一晩お前の物になるんだったな・・・」
「ちょっと・・・近寄りすぎじゃないかしら・・・」
アシュヴィンがじりじりと千尋に近づき、千尋は思わず後ろに下がってしまう。
だが、元々の座っている椅子は広さがない。
すぐに後ろに詰まり、千尋は逃げ場を失った。
「・・・アシュ・・・ヴィン?」
「俺が勝ったのだから、今宵はお前を好きにさせてもらおうか?」
「す・・・好きに?」
「そうだ」
アシュヴィンの意図がわかり、千尋は焦る。
だが、千尋にはどう見ても逃げ場がない。
「ま・・・待ってっ」
「待たない。俺の好きにするのだからな」
「・・・っ!!」
アシュヴィンは千尋の首元に、自分の唇を宛がう。
その感覚はくすぐったくて、こそばゆい。
「諦めろ。お前には拒否権はない」
「っ!!」
千尋は賭けにのった事を激しく後悔し、アシュヴィンの行動を受け入れていた。
「・・・ところで」
「ん?」
一段落したころ、千尋はずっとアシュヴィンに聞いておきたかった。
「結局、賭けの答えって何だったの?」
「答え・・・ね。案外、あの時お前が考えていたことと、同じだったかも知れんぞ」
「なっ!!!」
あれだけ悩んでいた千尋の考えを、アシュヴィンは見透かしていた。
そして答えても、はずれても結果は同じだった・・・かもしれない。
「それって!!」
「甘い話には必ず裏があるもんだ。わかっただろう・・・?」
「アシュヴィンの・・・馬鹿ーーっ」
後悔しても時すでに遅く、千尋は叫ぶことしか出来なかった・・・。
~fin~
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プロフィール
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文月まこと
性別:
女性
自己紹介:
乙女ゲーム・八犬伝中心に創作しています。萌えのままに更新したり叫んでいます。
同人活動も行っています。
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